「妊娠」に関わる要素に関して、特に「妊活」や「不妊」の話題では
どうしても、「女性側」に言及されることが多くなります。
もちろん不妊の要因は男性側が抱えていることもあり、その事実も徐々に認知され始めています。
しかしながら、赤ちゃんを宿すことになる「子宮」や
赤ちゃんへと成長する「受精卵」を想像した際に、
これらは、「女性が持つもの」という印象があることは事実です。
確かに、「命の誕生」という言葉を聞いた際には
「卵子」というものが、最も大きく関わっているようにも思えます。
そうしたことからも、
卵子が持つ性質
特に妊活に必要な要素というものを、整理しておくことが必要です。
卵子も年をとる
卵子にまつわる話題の際、特に妊活・不妊の話題の際には
「卵子の年齢」ともいうべき「卵子の状態」に関して、取り上げられることも多いです。
と言うのも、
”年を取ればとるほど”卵子の状態も劣化していくことは、今となっては常識的なことであり
- 不妊
- 流産(死産)
- 先天性障害
といったことも、「生殖細胞」が原因となっていることは
今となっては広く知られていることであり、確かな事実でもあります。
もちろん「精子」も重要であり、より大きな要因を抱えていることもありますが
ここでは、卵子に関する解説をしていきたいと思います。
卵子の状態は、実際には「見えないもの」であり
「AMH(卵子・卵胞を予測する数値)」といった「目安」こそ存在しますが
実際には「結果(うまくいかないケース)」でしか判断できない
また結果からも、正確に判断できないものになります。
しかしながら「元気な赤ちゃん」を産む(授かる)ためには
元気な卵子(精子も)が必要なことは確かであり
元気な卵子を排卵することを、意識していく他ありません。
できるだけ長く健康でいさせること
男性側の精子が、<常に新しいものが作られている>一方で
卵子は<生まれる前>からその”素”を持っていることは、ご存知の人が多いと思います。
そして、その数は増えません。
「排卵できる量」には限界があり、(女性・自分自身が)生まれた後に増やすことができません。
<減る一方>なのです。
つまり、卵子の状態を考えるうえでは「質」と同時に「量」も考慮していく必要があります。
更に深く考えた場合には、「元気な卵子を減らさない」ことに行きつくことになります。
年をとること、避けられないことで質が衰える・量が減るということが確実であり
<できるだけ保つ>ということが、現実的なアプローチになります。

卵子の<アンチエイジング>ケア
「出産」に至る過程というのは、女性の全エネルギーが使われるため
ホルモンや子宮といった要素はもちろんのこと、何といっても「元気な体」であることが前提です。
これはすなわち「若い」ことが、圧倒的に有利です。
ピークである「20代前半」を過ぎた後は、加齢によって
「体力」といった様々な「健康要素」が衰えていきます。
当然「卵子」をとりまく環境も、劣化の一途を辿ります。
そして、この劣化を食い止める・緩やかにするアプローチは
「アンチエイジング」と呼ばれ、いわゆる<若返り>のための働きかけになります。
日常の中でできることからまずは始めてみる
体の老化の原因というのは、細胞の劣化であり
細胞の劣化とは、日々体内で発生し続けている「活性酸素」によって
細胞が「酸化」してしまっている状態、いわゆる「さびている」状態です。
これを食い止めるための方法は、様々ですが
「抗酸化作用」を持つ
- ビタミンC・E
- ポリフェノール
とを含む食材の摂取がベースになります。
これ自体は珍しいことではなく、昔から”体にいい”とされるものであり
妊活を想定した場合には、”プラスアルファ”が必要になります。
アンチエイジングは「年をとった後」に始める印象もありますが
当然ながら、早く始めるに越したことはありません。
また、「今持っている卵子」と「これから作られる卵子」を
両方とも改善しいきたいと考える女性も多いと思いますが、
卵子をその時期・段階によって区別することは、非常に難しいことです。
どのアプローチがどの段階に作用するかは、誰にも予想できないことであると言えます。
だからこそ、<常にベストを尽くす>ことしかできないのです。